SSブログ

猫漫画「平安の猫」/平成二十六年三月三十日 [〃「平安の猫」]

一昨年に期間限定で公開した漫画「平安の猫」、
記事は削除したんですが、画像ファイルは置きっぱなしにしてました。
そうしたらタグを辿ってか、時々画像にアクセスして下さる方がいらっしゃるようなんですね。
有難い事です。
今更勿体ぶるような物でも減る物でもないので、改めて公開し直します。宜しければご覧下さい。
数年前に休刊した、某猫漫画雑誌に描かせて頂いた物です。

「平安の猫」全14頁。平成20年作。
1.(表紙)
hn1.jpg

2.
hn2.jpg

3.
hn3.jpg

4.
hn4.jpg

5.
hn5.jpg

6.
hn6.jpg

7.
hn7.jpg

8.
hn8.jpg

9.
hn9.jpg

10.
hn10.jpg

11.
hn11.jpg

12.
hn12.jpg

13.
hn13.jpg

14.
hn14.jpg

~おしまい~

ここまで読んで下さって有難うございました。
頁数やジャンルの都合で書き込めなかったけど、
三者三様の追い詰められた立場なんか想像しながら描いてました。

宇多帝は、無欲で高齢の父帝が藤原氏の思惑で即位して、
その代りにその御子は全員臣下に降されてしまって、
父帝はそれが申し訳なくて、貴重な唐猫を宇多帝にくれたんじゃないのかなとか。
その後、父帝は僅か四年で崩御、
またしても藤原氏の思惑で宇多帝は異例の皇籍復帰、即位させられて。
もう藤原氏の思惑通りにはならんと頑張るものの、敵の横暴に振り回される日々で。
亡き父帝に貰った猫を可愛がる事で、疲れた心を癒してたのかも。
「私はこの猫が賢いから可愛がるんじゃない、父帝がくれた猫だから可愛がるんだ」
って書いてたもんね。

菅原孝標女は、火事で猫が死んだひと月後、
仲良しの姉までもが、お産で赤子を残して死んでしまうんですよね。
こうなりたいと憧れた人や、明るい未来へと自分を後押ししてくれた人は、
みんな次々と遠くへ去ってしまって。
保守的で内向きな両親とは気が合わず、気持ちだけは先進的な彼女は物語に逃げたりして。
多分、何かしようとする度に、やめときなさい…とか何とか言われて、
地味に凹まされていたのかもなぁ、なんて。
何だか千年前の引き蘢り一家の実態を見せつけられている様で、
読んでるこっちが追い詰められそう。

悪左府頼長は、母の身分が低くて家の使用人の娘で、
何もしなければ宇治の田舎で埋もれて終わる存在だったんでしょう。
父に認めて貰う為には必死で立ち回り勉強しなくてはならなくて、
自分の今ある地位が、どれだけ恵まれているものか思い知っているだけに、
真摯に役目と向き合おうとしない者は許せなかったのかも。
家族や家人や動物には優しかったらしいのも、
虐げられた者の姿を間近に見知っていたからなのかもなぁ、とか。
まあみんな私の勝手な憶測ですけど、いろいろ妄想を膨らますのは楽しいですね。
コメント(0) 
共通テーマ:コミック

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
(C) はなだの Hanadano 2010〜