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胡蝶の夢は駆け巡る/令和三年五月三十日 [由無し事]

東京では緊急事態宣言がまた延長されてしまって色々と大変ですけど、めげずに頑張るしかないですね。
どうぞどなた様もお気をつけて。

さて、前回の記事で亡祖父のスクラップブックにあった挿絵の切り抜きを幾つか貼らせて頂きましたけど、そのついでに改めて検索し直してみたら、新事実が判りました!!

kochounoyume480.jpg
↑この蕗谷虹児の挿絵の切り抜き、ずっと出典が分らなかったんですけど、掲載誌が判明しました。
昭和六年発行の『令女界』六月号のカラー口絵「夢」。らしいです。
偶然なのか巡り合わせなのか何なのか、つい最近ネットに出た情報でしたわ〜。

これまでは手元の資料や検索結果では、これと同じ構図で昭和四十三年に描かれた「胡蝶の夢」という作品の情報しか見つけられなかったんですよ。
じゃあこの昭和六年の作品は一体何なのか、ずっと気になっていたので謎が解けて嬉しいです。
改めて、ネットすごいな。

この「夢」という作品、実は他にも何点か同じ構図の作品があるんだそうです。
海外留学中に開いた個展では真っ先に売れたとか、『令女界』に掲載された時もダントツで大好評だったとか…。
亡祖父もお気に入りだっのか、ノートか何かの表紙にこの絵が丁寧に模写してあったのを見た記憶があります。
わざわざ表紙に模写するあたり、かなり気に入っていたんでしょうね。

ていうかこの構図ってもう定番化してますものねえ。色んな所で色んな人が類型描いてますし。(恥し乍ら私も…)
但しこの絵が原点なのか通過点なのかまでは、不勉強で私には分かりませんけれど、何か共通して人の心に響く構図ではあるんでしょうね。
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