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線/令和五年三月五日 [由無し事]

私が描いた漫画の描線が何描いても妙に生々しくなってしまうのって、色々と要因はあるんでしょうけど、幼少期に松本零士先生の作品に魅入られてたのも一因じゃないかと思ってます。
(実は一時期結構悩んで、もっと無機質で汎用性のありそうな線を描きたいと色々試しては見たのですけど、無駄な抵抗でしたわ。)

ふんわりとしっとりと可愛らしいがないまぜになったような、何とも言えない艶っぽい描線が気になって、病院の待合とか、たまたま手に入った雑誌なんかで作品を見つけると、食い入るように見てました。
今思うと子供が読むにはよろしくないような内容の話が多かったと思うんですけど、子供過ぎて意味も解らなかったから、かえって素直に受け入れてましたわ。
原始時代の地球に漂流してきた異星人達が地球人を生み出そうとして類人猿と交わったり、アパートの一室で集団縊死が起きて天井が落ちたり、地球人の雌の肉は美味いと異星人にこっそり攫われた美女が大勢吊るし肉に加工されて輸送船に積み込まれて宇宙のどこかに運ばれていったり、工事現場のおっちゃんの弁当をうっかりダメにした青年が代わりの弁当買ってきても許して貰えなくて困ってたら知人の美女が裸でおっちゃんの前で体育座りして「食べなさいよ、これでいい?」で許して貰えたり、戦闘機だか爆撃機だかがねじり人間で帰還したり。まあいろいろ。

やがてその後のご活躍は言うまでもなく…。
心よりの感謝と追悼を捧げます。

以前住んでた所の近くの所沢街道沿いに置かれていた航空機エンジン。
aircraftengine.jpg
時々機体が入れ替わるし何だろうと思ってたんですが、こういうのを展示したりする会社の敷地らしいですね。
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