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花粉が来る前に/平成三十一年二月二十三日 [由無し事]

毎年、うちの猫達の命日に合わせて、
春のお彼岸前後に両国の回向院にお参りに行く事にしてましたが、
今年はひと月ほど前倒しで行ってきました。
花粉症の症状が年々酷くなってきたので、
せめてピークを避けて、スッキリした気分でお参りしたくてね。
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アイドル猫ちゃん達、いつものお休み所にいないなと思ったら、
立ち入り禁止区域内のかっこいい秘密基地でのんびりくつろいでました。
(※画像は区域外から撮影してます)

回向院にはいろんな供養塔がありますけど、やはり動物関連が目立ちますね。
邦楽器商工会の犬猫供養塔です。
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義太夫組合の犬猫供養塔には糸塚も。お蚕さんも供養されてます。
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浮世絵などで、時々三味線と一緒に猫が描きこまれているのは、
洒落か皮肉かスペアの意味なのかなと、
長い事あまり深く考えた事がありませんでした。
でもある時たまたま、どうやらそうでもないらしいと知って、
涙ダダ漏れになってしまいましたよ。
確かに最終的にはスペアになったかもしれないけどそれは結果論で、
実は犠牲になってくれた子の代わりに飼って幸せにしてやる事で、
供養に繋げている意味もあるって・・・。

一番いいのは合皮の性能が上がって本革を使わずに済む事なのかもしれないけど、
今はまだとてもそこまで追い付かないそうですし。
世の中にはいろんな考えがあると思うけど、私自身は
この世に食べられちゃいけない生き物はいないと思ってる口なので、
この件に関して意見する立場にはないかな。ただしやり方は考えろとしか。
人間だって、油断したら虎やら熊やら犬やらに喰われるんだもんね。

美人画で有名な鳥居清長の記念碑です。
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回向院に葬られた記録はあるものの、
災害やらなんやらでお墓が行方不明になってしまってたんだそうです。
建立者の中に河鍋暁斎のご子孫のお名前を発見しましたよ。
二十年ほど前だったかにラジオのトーク番組に出てらして、
子供の頃はどこ行っても名乗ると必ず大人に「暁斎さんの親戚?」と
聞かれるのが嫌だったと仰ってたのを覚えてます。
どんだけ有名だったのかと、よく解るエピソードですねぇ。
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