ネコノミクス部分的歓迎/平成二十八年五月二十九日

ネコノミクスとか空前の猫ブームとか言われるようになって久しいですね。
自分の身の上を考えて、もう猫は飼わないと決めた私の様な者にとっては、
猫番組やら猫グッズやら、猫関連の企画が増えるのはとっても嬉しい事です。
猫用品や猫医療も充実されるし、そういう方面では猫にとっても好い事ですよね。

だけど、やたらと猫の良い面ばかりを煽り立てるのはどうかと思うんですよね。
猫は体臭も薄いし、散歩も要らないし、留守番も苦にしないし、
手がかからないから高齢者や単身者にも飼い易いって、
猫番組などでよく聞くけど、本気で言ってんのかと思いますよ。

確かに猫は体臭は薄いけど、粗相の匂いは鼻が曲がるし、無差別ゲロだし、
散歩は要らないけど家の中は三次元でボロボロに荒らされるし、
留守番だって、猫は苦にしなくても、飼い主が苦にするんじゃ!!

留守の間に真夏は故障や停電でエアコン止まったらどうしようとか、
思わぬ隙間に首が挟まって、取れなくなって窒息してないかとか、
コード齧って感電しないかとか、空き巣が入って脱走行方不明とか、
地震が起きたり火事になって逃げ遅れないかとか、
本当に気が気じゃないですよー!!

そういう数々の苦難を知った上で、乗り越える自信がなければ、
気安く猫なんか飼うべきではないと思います。
先日も「クロ現」でペット業界の闇について取り上げられてたけど、
業界だけじゃないです、実際は飼い主側にも闇があるんですよね。
ペツトを飼う事は、己が闇との戦いに踏み込む事でもある気がします。

…とまぁ、偉そうな事を今更ほざいてしまったのは、
実は今住んでるアパートで火事が出たからなんですよ。火元は向い部屋。
もう猫を飼ってなくてよかった〜。
気づいた時には廊下は消防士さんでいっぱいで、避難を指示されたのに、
「逃げた方がいいですか…?」なんて、呑気に聞き返して怒られました。
以前、猫と住んでたアパートの隣のマンションで小火があった時には、
気づくと同時に猫キャリー引っ掴んで、すぐに逃げる支度していたのにね。

ちなみに、今回の火事では怪我人も延焼もなしです。
火元の部屋が焦げただけ。消防士さん有難う。

↓以下、老猫画像注意。痛々しいかもしれません。
6年程前に22歳で看取ったマリちゃん。亡くなる一月程前。





生きてますよ!!死んでないですよ!!

寝たきりでどうしてもおしもが汚れるので、
日に一度、腰から下だけお湯で流してました。
洗面台では狭くて上手く支えられないので、台所の流しで。


寝返りをさせてもいつの間にか同じ格好で寝てしまうので、
首が曲がったままになってしまいました。
痩せ衰えて、声もヴォエーとお化けみたいになって、
涙が出るほど変わり果てた姿になるけど、
ごくまれに、昔の可愛い表情を一瞬見せてくれた天使ちゃん。(猫馬鹿)