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詮無い線/令和五年四月二十二日 [由無し事]

府中市美術館「春の江戸絵画まつり 江戸絵画お絵かき教室」に行ってきました。
コロナ禍になってから展覧会には全然行っていなかったので、三年ぶりです。嬉しい。
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絵画の展示に加えて、画材や技法の紹介まであったのが嬉し楽しかったです。
絵を鑑賞するだけじゃなく、体験コーナーもあって、そこがなかなかの盛況でした。
画材とお手本付き用紙が用意されていて、私も挑戦してきましたよ。

筋目描き。
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蘆雪の雀。
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絵本水や空。
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応挙の子犬。
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応挙の子犬は瞳のうるうる感が特徴というので、意識して描いたらまるで人面犬になってしまうし、腰つきの線は妙に生々しくなるしで、ほんとに何とかならんのか、我が描線は。

さて。
富澤商店で上用粉を見つけたのでお団子作りました。砂糖醤油で食べます。
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上新粉より粒子の細かい上用粉を使うと、お店で売ってるようななめらかで柔らかいお団子が出来るのです。
やや固めで歯切れの良い上新粉のお団子は、お店では買えないお家作りならではの味。
どっちも美味しいです。
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線/令和五年三月五日 [由無し事]

私が描いた漫画の描線が何描いても妙に生々しくなってしまうのって、色々と要因はあるんでしょうけど、幼少期に松本零士先生の作品に魅入られてたのも一因じゃないかと思ってます。
(実は一時期結構悩んで、もっと無機質で汎用性のありそうな線を描きたいと色々試しては見たのですけど、無駄な抵抗でしたわ。)

ふんわりとしっとりと可愛らしいがないまぜになったような、何とも言えない艶っぽい描線が気になって、病院の待合とか、たまたま手に入った雑誌なんかで作品を見つけると、食い入るように見てました。
今思うと子供が読むにはよろしくないような内容の話が多かったと思うんですけど、子供過ぎて意味も解らなかったから、かえって素直に受け入れてましたわ。
原始時代の地球に漂流してきた異星人達が地球人を生み出そうとして類人猿と交わったり、アパートの一室で集団縊死が起きて天井が落ちたり、地球人の雌の肉は美味いと異星人にこっそり攫われた美女が大勢吊るし肉に加工されて輸送船に積み込まれて宇宙のどこかに運ばれていったり、工事現場のおっちゃんの弁当をうっかりダメにした青年が代わりの弁当買ってきても許して貰えなくて困ってたら知人の美女が裸でおっちゃんの前で体育座りして「食べなさいよ、これでいい?」で許して貰えたり、戦闘機だか爆撃機だかがねじり人間で帰還したり。まあいろいろ。

やがてその後のご活躍は言うまでもなく…。
心よりの感謝と追悼を捧げます。

以前住んでた所の近くの所沢街道沿いに置かれていた航空機エンジン。
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時々機体が入れ替わるし何だろうと思ってたんですが、こういうのを展示したりする会社の敷地らしいですね。
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春のおとづれ、春のかさね/令和五年一月九日 [由無し事]

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
松の内も過ぎてしまってお恥かしい。御容赦下さい。
そして成人の日ですね。新成人おめでとうございます。
新成人様にもどなた様にも、善きおとづれがかさねがさねありますように〜。

今年の干支画像は鈴木春重(司馬江漢)の「青楼雪」です。
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作者名と画題は私が書き入れました。吉原の雪という意味ですね。
画面の下の方に、黒いお盆に載った雪兎がいます。
真ん中の若衆がお客、左右の娘が遊女でしょうか。
左の娘の帯は平十郎結びですね。
窓の外は雪景色、その中を駆けていく駕籠かきの姿が小さく見えて、深々とした風情が身に迫って感じられます。
さすが春信…ではなくて、春重、の作品なんですね、この浮世絵。
一文字違いの紛わしい筆名とそっくりの絵柄だから、私、暫くの間春信の絵だとばかり思い込んで騙されてましたわ(笑)。

この鈴木春重という人、実は鈴木春信の弟子だった人で、春信の没後に春信そっくりの絵と名で浮世絵を描いてたんだそうな。
今でもありますもんね、亡くなった作者の代わりに元アシスタントが未完の遺作の続きを書いたりするの。
春信の代わりに春信の絵を描いてるつもりだったのかな。
後に司馬江漢という名で洋画家、学者、文筆家などで名を上げて、近年では日本のダヴィンチなんて評される事もあるんだとか。
何でも探究しないと気が済まない性分だったんでしょうか。
本当に、良い意味で春信そっくりですもの。
春信大好きだったんでしょうねえ。
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ニャンニャン財布/令和四年十二月三十一日 [由無し事]

スーパーの催事売り場でお会計してたら、すぐ近くで「ニャンニャンいるの~。」という声が聞こえてきました。
まるで幼な子をあやすかのような、優しげな中年男性の声で。
何だろうと思って声のする方を見たら、レジの後ろで何か作業をしていた男性店員が、マスク越しにも判る程の満面の笑みを浮かべて、私の方をじっと見つめていたんですよ。
まるで五十代の頃のマルチェロ・マストロヤンニを日本人にしたような、渋くて素敵なイケオジ様が。

(一体何が起こっているのだ?!)と私はパニック、レジ係のお姉様はそれ以上にパニック、同僚を二度見どころか五度見くらいして狼狽えてましたわ。
そして時空を瞬間凍結させたまま、マルチェロおじ様はさらに続けたのです。
「ニャンニャン可愛いね〜ニャンニャン〜。」

(もう駄目だ!!解らない!!)ニャンニャン爆撃の連続投下を喰らって、一瞬意識が飛びそうになった私でしたが、そこでハッと我に帰りました。
「これ?!この財布?!」
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(画像は参考です。(笑))
その時私が使っていた財布、猫の顔写真がリアルプリントされたものだったんですよね。
そう、マルチェロおじ様、私じゃなくて、私の財布を見つめていたんですねえ。
レジ係のお姉様も私の財布を見て「ああ!!」と安心され、マルチェロおじ様はなおもご機嫌でニャンニャン言いながら作業を続けられて、何事もなかったかのように時空は元に戻りました。

実はこれまでにもその財布を使っていると、時々レジやサッカー台で「あら~」と声をかけられる事があったんです。
でもそれはいつも女性で、男性に声をかけられたのは初めてだったので、かなり感動しました。
猫を見るとニャンニャン言わずにいられない衝動を隠そうともしないなんて、なんて身も心も素敵なイケオジ様なんだろうって。
来年もマルチェロおじ様が沢山ニャンニャン言える年でありますように〜。

さて、今年も何とか無事に過ごせた事、本当に有難いと思います。
いつだって何が起こるか判らない世の中ではあるけど、来年は誰もが歓喜に溢れてピョンピョン跳ね回るような年になる事を願います。
今年もお世話になり有難うごさざいました。
来年も宜しくお願いします。
どなた様もどうぞ良いお年をお迎え下さい。
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国産材おかきの家/令和四年十二月二十五日 [由無し事]

国産材でおかきの家を建てました。
お菓子の家ならぬ、おかきの家です。
竪穴式住居のつもり。
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国産餅米100%使用の製品に絞って建てました。
接着に使ったのは国産小豆使用の練り羊羹です。
食料自給率が上がりますように〜。
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合掌造りのつもり。
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綿菓子乗せてみました。
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お米のお菓子の家キットなんてのがあってもよさそうな気がするんですが、あるのかな。
ちょっと調べてみましたが、見つけられませんでした。
おかきの原料の餅米は膨張率が高くて成型が難しそうだけど、粳米が原料の煎餅ならできそうな気がするんですが、どうなんでしょう。
甘い家、しょっぱい家、甘辛い家、カレーの家などなど、色んな家が楽しめそう。
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